2010年9月2日木曜日
行政視察Ⅰ
行政視察のの報告を3回に分けて行っていきたいと思います。
今年度、品川区では今この時期でありますが、「品川区民芸術祭」を開催しております。この芸術祭は、区民の皆さんのだれもが気軽に参加・鑑賞できるイベントとして、また質の高い「文化芸術」に触れ親しむ機会として開催するもので、期間中は、財団法人品川文化振興事業団の主催で、クラシック、ポピュラー、ジャズコンサート、プルミエコンサート等が行われます。それに因んで行政視察初日、大分市の大分市文化国際課を訪れ、「ともに築く希望あふれる元気都市」を実現すべく音楽を活かした市民によるまちづくりと地域の活性化を目的に「おおいた夢音楽祭プロジェクト」を推進する取り組みについて説明をいただきました。また、大分市は西洋音楽発祥の地とも言われているそうです。4つのプロジェクトで①どこでもコンサート②いかした大人たちのバンドフェス③ふるさとコンサート、これら3つのプロジェクトには300万円事業予算、さらに④おおいた夢音楽祭には1200万円の予算で今年度は行われる計画であります。①~③は何となく想像ができると思います。品川で来年度からこのような取り組みを実行してみたいという区民からのお声があれば早期実現が可能であるかと思います。④の取り組みは実行委員会が中心となって運営、行政の協力のもと、プロアマ問わずさまざまなジャンルの出演者が2日間にわたりストリートライブを繰り広げ、県内在住でオリジナル曲を演奏し、上位3組は期間中に開催される地元ミュージシャンの南こうせつさんのライブにてオープニングを務めることができる特典があるということです。ですから参加者は少しでも良い結果を求め、真剣勝負を繰り広げるとのことです。
感想としましてはこのように地域参加型のイベントは娯楽が比較的数多く存在する東京のようなところでは定着できるのかな?という疑問はあります。イベントは毎年継続させ、定着することが第一です。大分市は定着し、成功を納めていますが、今年から芸術祭を開催している品川区。初日のオープニングセレモニーのきゅうりあん大ホールに集まった方々は寂しいものでした。継続をさせていく強い思いが品川区にはどれだけあるのか不安です。今回、品川にゆかりのある方のコンサートは企画されておりますが、誰もが自由参加型の演奏といった形はとっておりません。次年度は参加型音楽イベントを取り入れ、検証してみるのも一手ではないかと思いますが一筋縄ではいかないと思います。それで結果(参加者数)が出なければ発想の転換が必要ではないでしょうか?