2010年9月5日日曜日

行政視察Ⅱ



行政視察2日目は広島市に伺い、広島市観光施策に伴う「水の都ひろしま」の推進を視察して参りました。これは河川空間利活用のリーディングプロジェクトで水辺のオープンカフェや水辺のコンサートを展開し、県内外から来訪者を取り込む施策であります。広島市は鎮魂のシンボルである原爆ドームや平和記念公園、原爆資料館があります。平和を祈る思いで訪れる方に加え、広島には観光資源が豊富です。広島カープや広島と言えばお好み焼きが有名ですが食品、工芸品の広島ブランド行政がPR、近隣の宮島・岩国地域と連携をして、民間企業に広島への観光客の地域での宿泊促進と滞在時間を図ることを目的とした様々な事業を実施、このような取り組みにより年間1000万人の来訪者が訪れる都市であります。広島には様々な観光資源がありますが、他にも新たな仕掛けをすることでより多くの来訪者を増やそうという戦略を行政はもとより市民、NPO,企業がそれぞれの立場を活かして行っているひとつが「水の都ひろしま」です。推進協議会が国交省の「河川利用の特例措置」を活用し河川空間の利活用に向けた社会実験として実施しており、現在7店舗が営業を行っております。結果、年間5万人を集客するオープンカフェに生まれかわり周辺の海岸緑地の人通りも最高7倍に増え、夜間も安心して歩ける空間へと変わったという説明を受け、現地を視察しました。品川にも海や川、運河があり、水辺の利活用は課題であります。しかしながら広島市に比べ品川区の利活用は現状劣っております。もちろん、周辺の状況や水質などの違いはあるということは認識してはおりますが、昨年度から品川区は「水とみどりの課」という課を新設、品川の資源である水辺を活かそうと区は本腰を入れて取り組む思いだと考えます。であるならば今後は民間の専門家の意見など大胆な発想のもとで区内外から来訪者が今以上に訪れる水辺整備に取り組むべきです。