2010年9月9日木曜日
ジェネリック医薬品
昨日、報道ステーションを観ていたら呉市の取組みでジェネリック医薬品(後発医薬品)の促進事業の特集をやってました。たまたま先週、行政視察に行った地なので興味をもって見ましたが、今後、本腰を入れて更なる対策を行っていかなくてはならない医療費抑制に呉市の行政挙げての医療費抑制の取り組みは素晴らしいなと感心しました。ジェネリック医薬品にしますと先発医薬品(新薬)の2割から7割で購入が可能になります。 ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許期間(20~25年)が過ぎてから、厚生労働省の承認を受けて他の製薬メーカーから発売される、有効成分などは同じで、低価格の薬の総称です。 呉市では、医療費削減効果の大きい国民健康保険被保険者に対し、ジェネリック医薬品促進通知サービスを開始し、ジェネリック医薬品への切り替えによって、被保険者の自己負担額を減らし、国保財政の健全化を図ることが期待をしているとのことです。また、行政で各患者のデータを保管することでジェネリック医薬品に切り替えた場合の薬のみの削減可能額を知らせることで、金額が提示されればジェネリックの方のお得感が患者にもわかりやすく、スムーズに受け入れられると評判でした。時の小泉内閣で政府は医療費抑制へのジェネリック医薬品の促進を打ち出しております。しかしながら、様々な団体のハードルにより、なかなか普及していないのが現状です。欧米では患者の7割近くがジェネリック医薬品を希望するということですが、日本は2割ほどにとどまっております。現在、日本の総医療費は35兆円。今後、まだまだ増加する医療費。国の歳入も落ち込んでいる中、抑制できるところは本腰を入れて行っていかないと明るい未来は見えてこないのでは…そんな不安を感じます。