2011年2月9日水曜日
震災対策について
第13回品川区議会議員研修会が行われました。今回は阪神・淡路大震災記念人と防災未来センターの語り部、谷川三郎様をお迎えして、「災害対策について・阪神・淡路大震災の体験を通して」というテーマで2時間、講演をいただきました。谷川様は当時、芦屋市役所の建設部長という立場で最前線で災害による対応をされていたということで、自分たちにとって本当に良い勉強ができたと実感いたしました。H7年1月17日AM5:46マグネチュード7.2の巨大地震が阪神地域を中心に起り、死者6434人という悲惨な自然災害だったことは皆さまも記憶されていると思います。芦屋市は特に被害が甚大で東西2KM南北5KMという小さな市で当時8.7万人の人口のうち450人犠牲になってしまいました。そのほとんどが早朝ということもあり、家の倒壊による自宅での圧死ということです。その状況を改めてフィルムで見させていただきましたが、悲惨の一言でしかありません。これが昼間の首都東京だったらどうなっているんだろうと考えると身震いがします。悲惨な体験を通じ、いくつかの指摘や問題点で
①移動は歩きか自転車 車は厳禁!救援物資の搬送に支障
②トイレ対策 芦屋市内に仮設トイレ1000個準備しても全く足りず
③ご遺体の対応 安置場所や火葬の問題
④がれき除去への対応
⑤液状化現象への対応
⑥行政対応 市民からの被害状況に対する申請の取り扱い
⑦ボランティアの重要性
⑧家族と連絡
など様々なアドバイスをいただきました。
また被災者から災害時に役立つアイテムの結果
1位懐中電灯
2位携帯ラジオ
3位風呂の残り水
我が家では1位と2位は備えておりますし、水の重要性は意識してましたの水の備蓄は少ないながらもしております。いつ起こるか?近々にあると言われる直下型地震に対応しておくことが大事です。最後に谷川氏から熱くなるお言葉をいただきました。それは家族の絆についてです。谷川氏は2カ月半もの間、災害対応で自宅へは戻れなかったそうです。また災害の影響で奥様を亡くされたということ伺い、自分も熱くなってしまいました。そんな大変な時、ご子息2人が奥様を支えてくれていたそうです。辛い思いもした谷川様ですが、語り部として実体験を全国で講演されていることに敬意を表します。ありがとうございました。